「安定した会社に勤めていれば安心」。
ひと昔前なら、それが正解でした。
でも今は違います。
1つの会社、1つの収入源に依存することこそ、実は一番のリスクです。
僕は26歳でプロ野球を戦力外になり、収入がゼロになる怖さを味わいました。
その後、3社を転職して独立し、今は複数の事業を持っています。
そこでたどり着いたのが、「収入を5つに分ける」という働き方です。
この記事では、なぜ会社にしがみつくのが危険なのか、そして「100万円を稼ぐ1つの仕事」より「10万円を稼ぐ5つの仕事」のほうが強い理由を、僕の実体験からお話しします。
今の働き方に漠然とした不安がある人に、ひとつの考え方として届けば嬉しいです。
結論:これからの安定は「1本の太い柱」ではなく「5本の細い柱」
先に、僕の考えの結論をお伝えします。
1つで100万円を稼ぐ事業を作るより、10万円を稼ぐ事業を5つ持つほうが価値がある。
これが僕の働き方の根っこにある考え方です。
理由はシンプルです。
今は、何が起きるか分からない時代だからです。
100万円、1000万円を稼げる事業があっても、環境が変われば一気に潰れることがあります。
1本の柱が太くても、折れたら家は倒れてしまう。
でも、10万円を稼ぐ柱が5本あれば、そのうち1本が倒れても、残りの4本が家を支えてくれます。
しかも、10万円の事業はしっかり育てれば、20万円、30万円へと伸びていきます。
細い柱でも、育てながら増やしていける。
これが分散の強さです。
なぜ「1つの収入」に頼るのが危険なのか
会社員という働き方は、言い換えれば「収入源が1つ」の状態です。
給料という1本の柱に、生活のすべてがぶら下がっている。
その会社が傾いたり、リストラや倒産が起きたりすれば、収入はいきなりゼロになります。
かつては、終身雇用と年功序列が前提でした。
1つの会社に勤め続ければ、給料も上がり、定年まで守ってもらえる。
だから1本の柱でも安心でした。
でも、その前提はもう崩れています。
大企業でも早期退職やリストラが当たり前になり、「会社が一生守ってくれる」保証はどこにもありません。
僕自身、大手企業で働いていたとき、大きな組織の中の”駒”のひとつでしかないと感じていました。
安定しているように見えて、自分の人生のハンドルを会社に預けている状態。
これは、思っている以上に危うい立ち方なんです。
図解:「1本柱」と「5本柱」はどっちが強い?
僕がこの考えに行き着いた理由|「収入ゼロ」を知っているから
僕がここまで分散にこだわるのには、理由があります。
プロ野球選手だった頃、僕の収入源はたった1つ、野球だけでした。
それが、戦力外通告を受けた瞬間、一気にゼロになったんです。
あれだけ人生を懸けてきたものが、ある日を境に収入を生まなくなる。
この恐怖を、身をもって知りました。
そして会社員になったとき、気づいたんです。
「これ、プロ野球と同じ構造じゃないか」と。
給料という1つの収入に依存している限り、会社の都合ひとつで、また同じことが起きる。
だから僕は、副業から少しずつ収入の柱を増やし、独立してからは、意識的に複数の事業を持つようにしました。
一度ゼロを経験したからこそ、「1本に頼らない」ことの大切さが、骨身にしみているんです。
僕の「5本の柱」|実際に何を持っているか
参考までに、今の僕がどんな柱を持っているかを紹介します。
特別な業界ではなく、自分の経験や関心から少しずつ広げてきたものばかりです。
- 金融教育・保険の事業(自分が学んだ知識を人に提供する)
- 飲食の事業(店舗と移動販売の両方)
- スポーツ用品のブランド事業(自分の専門分野を商品に)
- 地方創生に関わる事業
- 個人での指導(高校の外部コーチやパーソナルレッスン)
ポイントは、これらが「まったくバラバラ」ではないことです。
すべて、自分の経験・専門・人脈のどこかとつながっています。
ゼロから未知の分野に飛び込むのではなく、自分の持っているものを少しずつ横に広げていく。
そうやって柱を増やしてきました。
もう1つ大事なのは、僕自身が全部を1人でやっているわけではないことです。
それぞれの事業に、任せられる人をつけています。
人を信じて仕事を任せ、やりがいを持ってもらう。
僕はほぼ管理に回り、全体を見る。
だからこそ、5つもの柱を並行して持てているんです。
なぜ「10万円」なのか|小さく始めて、育てる
「いきなり大きく稼ぎたい」という相談をよく受けます。
でも僕は、最初から100万円を狙うより、まず月10万円を作ることをすすめています。
理由は、10万円は再現しやすいからです。
100万円の事業を1つ作るのは大変ですが、10万円なら、自分の得意なことや経験を活かして届けば、意外と手が届きます。
そして一度10万円を作れると、そのやり方を横に展開したり、磨いて20万円、30万円に育てたりできる。
小さな成功が、次の柱を生む種になるんです。
大きな1発を狙って動けないより、小さくても確実に1本立てるほうが、結果的に早い。
これは、僕が実際に事業を増やしてきて実感していることです。
分散して終わりじゃない|「増やす」までがセット
収入を分散させることは、守りの戦略です。
でも僕は、そこで止めません。
稼いだお金を「増やす」ところまでを、セットで考えています。
具体的には、事業で利益が出たら、その一部を投資に回しています。
独立してから金融をしっかり学んだので、お金にも働いてもらう。
稼ぐ→分散する→増やす、という3つのサイクルを回すイメージです。
稼いだお金をただ貯めるだけでなく、時間をかけて育てていく。
これが、長い目で見たときの安定につながります。
会社員のあなたが、今日からできる第一歩
「5つの柱なんて、自分には無理」と感じたかもしれません。
でも、いきなり5つ作る必要はまったくありません。
まずは、今の本業を柱①として、副業で柱②を1本立てるだけでいい。
それだけで、収入を1社に依存する状態から抜け出せます。
柱②を作るうえで強いのが、「売れるスキル」を身につけることです。
とくにAIやWebマーケなどは、未経験からでも学べて、副業としてそのまま収入につなげやすい分野です。
自分の中に、会社の外でも通用する武器をひとつ持っておく。
それが、2本目の柱の土台になります。
もう1つ、余裕があれば意識したいのが「自分の市場価値を、会社の外の基準で知っておく」ことです。
スカウトサービスに登録しておけば、企業からの評価やオファーが向こうから届きます。
これは、いわば”いつでも動ける状態”という保険です。
今の会社に縛られず、外にも選択肢があると分かるだけで、心の余裕が生まれます。
勘違いしないで|「今すぐ会社を辞めろ」という話ではない
ここまで読んで、「じゃあ会社を辞めろということ?」と感じた人もいるかもしれません。
でも、まったく逆です。
むしろ、会社という安定した1本目の柱があるうちに、2本目を育てるのが一番かしこいやり方です。
本業の給料があるからこそ、副業は失敗を恐れずに試せます。
うまくいかなければやり直せばいいし、当たれば育てればいい。
この”守られながら挑戦できる期間”は、実はとても貴重です。
僕のように、いきなり収入ゼロから始めるより、ずっとリスクが低い。
ひとつ注意点として、会社の就業規則で副業が禁止・許可制になっている場合があります。
始める前に必ず確認し、必要なら申請しておきましょう。
ルールの範囲で、無理なく始めるのが長続きのコツです。
そして根っこにあるのは、「お金は価値に対する対価」という考え方です。
柱を増やすというのは、稼ぐ場所を増やすと同時に、価値を提供できる相手を増やすということ。
会社の中だけでなく、世の中に対して直接価値を届けられる自分になる。
それが、どんな時代でも食べていける力につながります。
まとめ|「1つに頼らない」ことが、これからの安定
会社にしがみつくのが一番危ない。
そう言い切れるのは、僕自身が収入ゼロの恐怖を知っているからです。
1本の太い柱に頼るより、10万円の細い柱を5本持つ。
1本折れても倒れず、育てながら太くしていく。
これが、変化の激しい時代における、新しい安定の形だと思っています。
とはいえ、いきなり全部を変える必要はありません。
まずは本業を続けながら、副業で2本目の柱を1本。
そこから、あなたの働き方は少しずつ強くなっていきます。
焦らず、1本ずつ。
その一歩が、会社に人生を預けない生き方の始まりです。
よくある質問(FAQ)
Q. 副業は何から始めればいいですか?
自分の経験や得意なことを、小さく売ってみるのがおすすめです。
まずは月10万円を目標に、1本目の副業の柱を作りましょう。
ゼロから未知の分野に挑むより、今の仕事やこれまでの経験とつながる分野のほうが立ち上げやすいです。
売れるスキルが欲しい場合は、AIやWebマーケなど需要の高い分野を学ぶ方法もあります。
Q. 収入源はいくつ持てばいいですか?
人によりますが、まずは本業以外に1本、副業の柱を作ることを目標にしてください。
1本増えるだけでも、1社に依存する状態から抜け出せます。
そこから無理のない範囲で少しずつ増やし、将来的に複数の柱を持てると、変化に強い働き方になります。
数を増やすこと自体が目的ではなく、依存を減らすことが目的です。
Q. 分散すると、どれも中途半端になりませんか?
最初のうちは1本ずつ立てていくので、中途半端にはなりにくいです。
大事なのは、いきなり5つに手を広げないこと。
1本を安定させてから次に進めば、それぞれを育てられます。
また、事業が増えて手が回らなくなってきたら、人に任せる仕組みを作ることで、質を保ちながら複数を持てるようになります。
26歳までプロ野球選手として活動し、引退後に初めて会社員を経験。大手・ベンチャー・アパレル卸営業など3回の転職を経て、副業収入が給与を超えた35歳で独立し、現在は法人を経営。働くことの悩みを自ら経験してきた立場から「個の時代のはたらき方」を運営しています。

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