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野球しかやってこなかった僕が、営業で数字を出せるようになるまで|「自分には何もない」から始めたセカンドキャリア

2026 9/08
転職ノウハウ
2026年9月8日

「野球しかやってこなかった自分に、いったい何ができるんだろう」。
26歳で戦力外通告を受けて引退したとき、僕の前にはそんな不安が広がっていました。

プロ野球という特殊な世界から、いきなり普通の社会へ。
スーツも、パソコンも、ビジネスのことも何も分からない。
それでも僕は、そこから会社員として営業の道に進み、最初はまったく通用しませんでした。
でも最終的には、自分で数字を出せるようになりました。

この記事は、成功談を語るためのものではありません。
同じように「自分には何もない」と感じているセカンドキャリアの人、未経験の世界に飛び込もうとしている人に向けて、僕が営業で結果を出せるようになるまでの、つまずきと突破のリアルをそのまま書きます。

目次

結論:最初はポンコツ社員だった僕が、営業で数字を出せた理由

先に結論を言うと、僕が変われたのは「才能」でも「元プロだから」でもありませんでした。
決め手は、自分の成果が目に見える環境に移ったことです。

元プロ野球という肩書きは、就職では確かに武器になりました。
でも入社してからは、その肩書きは1円にもなりませんでした。
最初の会社ではまったく数字が出せず、日曜の夜になると気が重くなる日々。
そこから抜け出せたきっかけを、順を追って話します。

引退=「解放」だった|正直、不安はなかった

意外に思われるかもしれませんが、戦力外通告を受けて引退が決まったとき、僕の正直な気持ちは「うれしい」でした。

肩はもう限界で、思うようなプレーもできない。
毎日悩み、いつの間にか野球そのものが嫌になっていました。
だから引退が決まった瞬間、「あー、これでやっと解放される」という気持ちが先に来たんです。

そして、野球以外の世界に出ることへの不安もありませんでした。
理由は単純で、野球しか知らないから、何が大変なのかも分からなかったからです。
あれだけ厳しい野球をやってきたんだから、会社員なんて土日も休みだし余裕だろう。
本気でそう思っていました。

今振り返ると、完全に無知でした。
実際に働いてみると、会社員のほうがずっと辛かったからです。
でも、その「知らないからこそ動けた」というのも、案外セカンドキャリアには必要なことなのかもしれません。

初めての就活・面接|「元プロ野球」は思ったより武器だった

初めての就職活動で気づいたのは、「元プロ野球選手」という経歴が、想像以上に興味を持たれるということでした。
面接で経歴を伝えると、たいてい「すごいね」と言ってもらえましたし、体育会系の人材を欲しがる企業も多かったです。

今でも覚えているのは、ある面接で「しっかり目を見て話すよね」と褒められたことです。
これは自分では意識していませんでした。
野球をやっていた頃、「相手の目を見ろ」と口を酸っぱく言われ続けて、それが癖になっていたんです。
スポーツで当たり前にやっていたことが、ビジネスの面接で評価される。
この経験は、「野球で得たものは無駄じゃない」と思える最初のきっかけになりました。

入社|大手・年収450万の正社員に。でも現実は…

最初に入ったのは、大手の会社の代理店営業でした。
年収は450万、正社員。
数字だけ見れば、元アスリートのスタートとしては悪くない条件だったと思います。

でも、現実はそう甘くありませんでした。
その会社はIT的な要素が強く、パソコンがまったく使えなかった僕は、正直に言えば”ポンコツ社員”でした。
周りが当たり前にやっていることが、自分にはできない。
仕事も面白いと思えず、日曜の夜になると、翌日を思って気が重くなる。
いわゆる「サザエさん症候群」の状態です。

「元プロ野球」という肩書きは、入ってしまえば何の役にも立ちませんでした。
グラウンドで通用していた自分が、オフィスではまったく通用しない。
この落差は、想像以上にこたえました。

1社目のつまずき|「自分が何をしているのか分からなかった」

もう一つ苦しかったのが、仕事の中身そのものでした。
1社目の代理店営業は、担当する代理店の数字を上げるのが役割です。
でも正直、自分が何をしているのか分からなかった。

実態としては、代理店が自分たちで取り組んで出した成果を、会議でパワーポイントにまとめ、あたかも自分がやったように発表する。
周りもみんな同じことをしていました。
代理店が出した成果が、そのまま自分の実績になる。

実力の世界で生きてきた僕には、これがどうしても腑に落ちませんでした。
自分の手で何かを勝ち取った手応えがない。
数字は上がっても、それが本当に”自分の力”なのか分からない。
この違和感が、ずっと消えませんでした。

突破点|2社目で「自分で取る」に変わって、数字が出た

転機は、2社目のベンチャーに移ってからでした。
1社目がきつかったぶん、2社目は自由に感じられたのも大きかったです。
でも、それ以上に決定的だったのは、仕事の”質”が変わったことでした。

2社目は、自分でアポを取り、自分で営業して、自分で契約を取る仕事でした。
成果が、はっきり目に見える。
自分がやったことが、そのまま数字になって返ってくる。
誰かの成果を借りるのではなく、自分の力で勝ち取る。

これが、実力の世界で生きてきた僕には、驚くほどしっくりきました。
「自分が動けば、結果が変わる」。
この感覚を取り戻した瞬間、数字への意識が一気に上がり、実際に結果もついてきました。
野球と同じで、努力が成果に直結する世界だったんです。

つまり、僕を変えたのは根性でも肩書きでもなく、「成果が自分に返ってくる環境」を選び直したことでした。
合わない環境で消耗していただけで、場所を変えたら動けるようになった。
これはセカンドキャリアで悩む人に、一番伝えたいことです。

図解:1社目と2社目で「何が変わったか」

比較1社目・大手(代理店営業)2社目・ベンチャー
仕事の性質代理店の成果を管理・発表自分で営業して契約を取る
成果の見え方自分の力か分からないやった分がそのまま数字に
やりがい手応えがなく違和感「自分で勝ち取った」実感
結果ポンコツ・サザエさん症候群数字意識が上がり結果が出た

野球で効いたもの、効かなかったもの

営業をやってみて、野球で培ったものが役立った場面はたしかにありました。
一番はメンタルと、しんどい状況でも粘る力です。
うまくいかない時期に折れずに続けられたのは、勝負の世界で鍛えられた部分が大きいと思います。

ただ、正直に言うと「元プロ野球だから」「体育会系だから」という肩書きそのものは、入社後は通用しませんでした。
昔は、体育会系というだけで重宝された時代があったのは事実です。
でも今は、肩書きや根性だけで評価される時代ではありません。

僕はこう考えています。
お金は、価値に対する対価です。
稼ぐためには価値を提供しないといけないし、価値を提供するには、価値を生み出せるだけの努力が要る。
その努力の量は、正直、根性論に近い世界でもあります。
だから野球で身につけた「努力を続ける力」は今も財産ですが、それを”何に向けるか”が現代では問われる。
肩書きに頼るのではなく、目の前の相手に価値を届けられる自分になること。
ここに気づけたのが、僕にとって一番の成長でした。

セカンドキャリアで「自分には何もない」と感じている人へ

もしあなたが今、引退や退職のあとで「自分には何もない」と感じているなら、伝えたいことがあります。
それは、遠回りは決して悪くない、ということです。

僕自身、最初の会社ではポンコツで、毎週日曜が憂うつでした。
でもそれは、能力がなかったからではなく、自分に合わない環境にいただけでした。
場所を変え、成果が自分に返ってくる仕事に移ったら、動けるようになった。
大事なのは、自分を責めることではなく、自分が力を発揮できる環境を見つけることです。

とはいえ、未経験やセカンドキャリアからの転職は、一人で進めると迷いがちです。
とくに元アスリートや、社会人経験の浅い人の転職に強いエージェントに相談すると、自分では気づかない強みや、合う仕事の方向性を一緒に整理してもらえます。
無料で使えるので、まずは話を聞いてもらうところから始めるのがおすすめです。

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「会社員のほうが辛かった」と気づいた理由

入る前は「野球のほうが大変。
会社員なんて余裕」と本気で思っていました。
でも実際は逆でした。
会社員のほうが、僕にはずっと辛かったんです。

理由は、野球が”実力がすべて”の世界だったからだと思います。
結果を出せば評価される、シンプルな世界でした。
ところが1社目の会社員生活は、自分の努力と成果がつながっている実感が持てなかった。
何をすれば評価されるのかも分からず、ただ時間が過ぎていく。
この「手応えのなさ」が、体力的なきつさよりもずっとこたえました。

だからこそ、2社目で”自分の成果が見える仕事”に出会えたのは大きかったです。
同じ会社員でも、環境が変わるだけで、これほど働き方の感覚が変わる。
もし今の職場で力を出せていないと感じるなら、それはあなたの能力の問題ではなく、環境との相性かもしれません。

まとめ|肩書きではなく「価値を出せる場所」を選ぶ

プロ野球しかやってこなかった僕が、営業で数字を出せるようになるまでの道のりは、決してかっこいいものではありませんでした。
ポンコツと呼ばれ、日曜の夜に落ち込み、自分が何をしているのか分からない時期もありました。

それでも変われたのは、才能でも肩書きでもなく、成果が自分に返ってくる環境を選び直したからです。
あなたが今どんな経歴でも、活かせる場所は必ずあります。
焦らず、自分が力を発揮できる場所を探してみてください。
遠回りの先に、ちゃんと道はつながっています。

よくある質問(FAQ)

Q. 元プロ野球や元アスリートは、就職で有利ですか?

入口では有利に働くことが多いです。
僕自身、面接では「すごいね」と興味を持たれ、体育会系を求める企業も多くありました。
ただし、肩書きが役立つのは入社までで、入ってからは実務の力が問われます。
過去の実績に頼らず、新しいスキルを学ぶ姿勢が大切です。

Q. スポーツ一筋で社会人経験がなくても、営業で通用しますか?

通用します。
僕もパソコンすら使えないところからのスタートでした。
大事なのは、自分の成果が見える環境を選ぶことです。
努力が結果に直結する仕事なら、勝負の世界で培った粘り強さがそのまま強みになります。
合わない環境で消耗している場合は、環境を変える選択肢も検討してみてください。

Q. セカンドキャリアで何から始めればいいですか?

まずは一人で抱え込まないことです。
未経験や第二新卒、元アスリートの転職に強いエージェントに相談すると、自分では気づかない強みや、合う仕事の方向性を整理してもらえます。
無料で使えるので、情報収集のつもりで話を聞いてみるところから始めるのがおすすめです。

執筆者:マーチ(X @skill_kun)
26歳までプロ野球選手として活動し、引退後に初めて会社員を経験。大手・ベンチャー・アパレル卸営業など3回の転職を経て、副業収入が給与を超えた35歳で独立し、現在は法人を経営。働くことの悩みを自ら経験してきた立場から「個の時代のはたらき方」を運営しています。

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