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「今の会社、このままでいいのかな」。
そう思いながら働く30代は、きっと少なくないと思います。
僕は26歳でプロ野球を引退したあと、初めて会社員になりました。
そこから5年で、大手の代理店営業→美容業界のベンチャー→アパレル卸と、3社を渡り歩いています。
年収は500万→360万→430万と、上がるどころか一度下げてまで動きました。
この記事は、どこかで見た転職まとめの言い換えではありません。
それぞれの会社の「中の人」として実際に働いた僕が、年収・裁量・カルチャー・辞めた理由を本音で比較します。
会社選びで迷っている人が、自分の判断軸を持つための参考になればうれしいです。
結論:働き方を決めるのは「社名」ではなく会社の”型”だった
先に結論から言います。
同じ「営業職」でも、会社の規模や業界によって働き方はまるで違いました。
大手は安定しているぶん、自分は大きな組織の”駒”でした。
ベンチャーは自由で刺激的でしたが、給与の天井が早く見えました。
衰退業界は、どれだけ頑張っても業界ごと沈んでいく感覚がありました。
つまり「自分に合う会社かどうか」は、知名度ではなく、規模・業界・裁量の3つで大きく変わります。
まずは全体像を、下の比較表で見てください。
図解:3社の働き方くらべ(年収・裁量・カルチャー)
| 項目 | 大手・代理店営業 | 美容ベンチャー・媒体営業 | アパレル卸・ブランド営業 |
|---|---|---|---|
| 年収(入社→退職) | 約450〜500万 | 約360万(前職より減) | 約400〜430万 |
| 仕事内容 | 代理店の数字を伸ばす支援営業 | 美容室の採用支援・媒体営業 | セレクトショップへ自社ブランド服の卸営業 |
| 裁量・働き方 | 会議多め・本社ルール重視 | 自由・直行直帰OK | 放任・繁忙期は出荷で残業長め |
| カルチャー | 数字詰め/大企業で”駒”感 | 数字詰めは軽め/離職率高め | 放任だが上司のパワハラ・離職率高め |
| 辞めた理由 | 面白くない・社畜のままが嫌 | 昇給の見込みが見えない | 業界の将来性が見えない |
①大手・代理店営業|安定の裏にあった”駒”感
最初に入ったのは、大手の代理店営業でした。
年収は450〜500万ほど。
仕事は、担当する代理店の数字を上げるために、本社の情報を伝えたり、施策を一緒に考えたりする支援営業です。
店舗づくりや販売応援に入ることもありました。
決して悪い会社ではありません。
ただ、会議が多く、動くには社内のルールや承認が必要で、意思決定は遅い。
会社が大きいぶん、自分は”大きな仕組みの中の駒”だと感じるようになりました。
「このまま一生、社畜として生きるのか」。
そう思った瞬間に、僕の中で何かが切れました。
安定と引き換えに、面白さと自分の裁量を失っていることに気づいてしまったんです。
②美容ベンチャー・媒体営業|年収を下げてでも選んだ”面白さ”
次に選んだのは、美容業界のベンチャーでした。
年収は360万。
前職より下がりましたが、当時の僕は「少しイケてる仕事だ」と思えて、むしろ満足でした。
スーツを着る必要もありませんでした。
仕事は、美容室の採用支援です。
美容室は新卒がなかなか採れません。
店舗数が多いのに、美容学生の数が少ないからです。
その採用活動を、就職イベントなどでサポートするのがミッションでした。
華やかで、いろんなイベントに関われて楽しかったです。
働き方は自由で、直行直帰もOK。
ただ、前職の支援営業と違い、初めて”モノを自分で売る”仕事でした。
アポを取り、飛び込みをして、自分の数字を作っていく。
ここで営業の地力がついたと思います。
辞めた理由は、給与が上がる見込みが見えなかったことです。
上司を見ても、正直お金に余裕がなさそうでした。
「この延長線上に、自分の伸びしろはない」と感じてしまったんです。
③アパレル卸・ブランド営業|衰退業界という”天井”
3社目は、アパレルの卸売でした。
セレクトショップに、自社のオリジナルブランドの服を売る仕事です。
年収は400〜430万ほど。
営業電話や飛び込みでアポを取り、サンプルを持って店舗を回り、発注をもらう。
2か月に1度は自社で展示会を開き、オーナーやバイヤーを呼び込んで受注する。
さらに、受けた注文は自分たち営業が梱包して出荷までやります。
発注が多い時期は、残業も長くなりました。
社風は放任でした。
ただ、上司のパワハラ・モラハラがかなりひどく、離職率も高かった。
僕自身は直接何かをされたわけではありませんが、職場の空気は良いとは言えませんでした。
辞めた決め手は、業界の未来でした。
衰退していくアパレル業界が、これから良くなる姿が見えなかった。
それなら給与も上がらないし、一生サンプルを持って営業して、展示会をやり続けるのか。
そう感じてしまったんです。
図解:僕の年収は「上がらなかった」(500→360→430万)
ここまで読んで気づいた人もいると思います。
僕の年収は、転職のたびに上がるどころか、一度下げてまで動いています。
数字だけ見れば「失敗した転職」に見えるかもしれません。
でも僕は、後悔していません。
なぜなら、年収の額よりも「この環境に未来があるか」を優先して動いたからです。
結果的にこの3社の経験が、のちの独立につながっていきました。
遠回りに見えた3社で、実は”営業の武器”が積み上がっていた
年収だけ見れば停滞した3社ですが、身についたものは大きく違いました。
振り返ると、それぞれの会社で違う武器を手に入れていたんです。
- 大手:本社と現場をつなぐ「情報の整理力」と、大きな組織を動かす段取り
- 美容ベンチャー:アポ・飛び込みで一から数字を作る「ゼロから売る力」
- アパレル卸:展示会の企画から梱包・出荷まで、売って届けきる「現場の実行力」
この3つは、独立してから全部つながりました。
仕組みを整え、自分で売り、最後まで実行しきる。
今の事業運営は、まさにこの組み合わせでできています。
だからもし今、成長を感じられない会社にいても、”次に活きる経験”を意識して取りに行けば、その時間はむだになりません。
逆に、同じ会社に何年いても「何が身についたか」を言葉にできないなら、それは環境を変えるサインかもしれません。
転職を考えるときは、年収だけでなく「ここで何の武器が増えるか」も一緒に見てみてください。
3社に共通していた「辞めたくなる会社」の正体
規模も業界もバラバラの3社ですが、辞めたくなった理由には共通点がありました。
それは、次の3つです。
- 自分の裁量がなく、大きな仕組みの”駒”になっている
- どれだけ頑張っても、昇給の天井が早く見えてしまう
- 業界や会社そのものに、将来の伸びしろを感じられない
逆に言えば、この3つが揃っていない会社なら、多少しんどくても続ける価値があります。
大事なのは、社名や知名度ではなく「自分の裁量・伸びしろ・業界の未来」で判断すること。
ここを外すと、何回転職しても同じ不満を繰り返します。
じゃあ、どう動けばよかったのか|30代の2つの選択肢
「今の会社に未来を感じない」と気づいたとき、道は大きく2つあります。
どちらが正解ということはなく、性格と状況で選ぶものです。
選択肢①:環境を変える(自分に合う会社を”外から”見極める)
1つ目は、もっと自分に合う会社へ移ることです。
ただ、僕の失敗は「今いる場所の中だけで次を探した」ことでした。
在職中に自分の市場価値を”外の基準”で測っておけば、年収を下げずに動く選択肢もあったはずです。
今は、ハイクラス向けのエージェントやスカウトサービスに登録しておくだけで、外から見た自分の評価や求人が向こうから届きます。
まず情報を持っておくだけでも、会社に依存しない安心感が生まれます。
選択肢②:自分で稼ぐ側に回る(副業から始める)
2つ目は、会社の給料だけに頼らない状態を作ることです。
実は僕が最終的に選んだのは、こちらでした。
3社を経験して「もう自分にサラリーマンは無理だ」と感じ、副業を始めたんです。
最初は、自分が一番わかる”野球”の情報発信とコンテンツ販売から。
そこから直接レッスンの依頼が来るようになり、野球教室や高校の外部コーチの契約にもつながって、気づけば副業の収入が給与を超えていました。
特別な才能があったわけではありません。
「自分の経験を、必要な人に届ける」を続けただけです。
今は、これから伸びるスキルを身につけて稼ぐ人が増えています。
とくにAI関連は、未経験からでも学びやすく、副業の武器になりやすい分野です。
会社員に向いてなかった僕が、いま思うこと
野球を引退して5年で3社。
当時は「自分はダメなやつだ」と本気で落ち込みました。
でも今振り返ると、あの3社での経験は全部むだじゃありませんでした。
大手で組織の仕組みを、ベンチャーで売る力を、卸で泥くさい現場を学べたからこそ、独立してからやっていけています。
今は複数の事業を持ち、それぞれに任せられる人をつけて、僕自身はほぼ管理の立場です。
人を信じて仕事を任せ、やりがいを持ってもらうことで、売上を伸ばしてもらっています。
好きな野球の指導も、今も現場で続けています。
遠回りに見えた3回の転職が、結果的に”自分に合う働き方”にたどり着くための地図になりました。
まとめ|社名ではなく「裁量・伸びしろ・業界の未来」で選ぶ
3社を渡り歩いて分かったのは、働き方を決めるのは社名ではなく、会社の規模・業界・裁量だということです。
年収の額だけを追うより、「この環境に未来があるか」を軸にしたほうが、長い目で後悔しません。
そして、会社に未来を感じないなら、動き方は2つ。
外に出て自分に合う環境を探すか、自分で稼ぐ力をつけるか。
どちらを選ぶにしても、まずは”今の自分の市場価値”と”稼ぐ選択肢”を知ることから始まります。
遠回りでも大丈夫です。
僕自身が、3回の遠回りの先で、自分の働き方を見つけられたので。
よくある質問(FAQ)
Q. 転職のたびに年収が下がっても大丈夫ですか?
一時的に下がること自体は、必ずしも失敗ではありません。
大事なのは、その環境で得られる経験や将来の伸びしろが、下がった年収に見合うかどうかです。
僕は美容ベンチャーで年収を下げましたが、そこで初めて”自分でモノを売る力”がつきました。
目先の額だけでなく、数年後の自分にとってプラスかで判断するのがおすすめです。
Q. 大手とベンチャー、30代ならどちらがいいですか?
どちらが正解ということはありません。
安定した仕組みの中で信用や基礎を積みたいなら大手、裁量とスピードを取りたいならベンチャーが向いています。
僕の実感では、大手は”駒”になりやすく、ベンチャーは給与の天井が早く見える傾向がありました。
自分が何を優先したいか(安定・裁量・年収・成長)を先に決めると選びやすくなります。
Q. 会社に未来を感じません。まず何をすればいいですか?
いきなり辞める必要はありません。
まずは在職中に、ハイクラス向けエージェントやスカウトに登録して”外から見た自分の市場価値”を知ること。
並行して、自分の経験を活かせる副業を小さく始めてみること。
この2つを進めるだけで、会社に依存しない選択肢が見えてきます。
26歳までプロ野球選手として活動し、引退後に初めて会社員を経験。大手・ベンチャー・アパレル卸営業など3回の転職を経て、副業収入が給与を超えた35歳で独立し、現在は法人を経営。働くことの悩みを自ら経験してきた立場から「個の時代のはたらき方」を運営しています。

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