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「転職エージェントって、結局こっちの味方なの?それとも企業の味方?」。
使う前に、そう半信半疑になったことはありませんか。
正直に言うと、僕自身は3回の転職を、すべて自分での直接応募で決めました。
エージェントには登録してやり取りもしましたが、最終的には使っていません。
でも、長く営業をやってきた経験と、”外側”から冷静に見てきた立場だからこそ、エージェントという仕事の正体がよく見えます。
この記事では、転職エージェントの本当の仕組みと、それを踏まえて担当を味方につけ、質の高い求人を引き出す使い方を、元営業の目線でお話しします。
仕組みを知れば、エージェントはぐっと使いやすくなります。
結論:エージェントは「あなたの味方」である前に「営業マン」
先に、この記事で一番伝えたいことを言います。
転職エージェントは、あなたの味方である前に、一人の営業マンです。
この事実を理解しているかどうかで、エージェントの使い方はまったく変わります。
味方か敵か、という話ではありません。
彼らのビジネスの仕組みを知り、その上で”うまく利用する側”に回ればいい。
仕組みを知らずに受け身で使うと、いいように扱われることもあれば、逆に本気で動いてもらえないこともある。
まずは、エージェントがどうやって稼いでいるのかを見ていきましょう。
前提:僕はエージェントを”使わずに”3回転職した
本題の前に、僕の立場を正直にお伝えしておきます。
僕は3回転職していますが、そのすべてを自分の力で決めました。
1社目はプロ野球の球団からの斡旋、2社目は転職サイトでの応募、3社目も求人サイトを自分で検索して応募し、書類選考と3回の面接を経て入社しました。
エージェントには登録して連絡を取り合ったこともありますが、最終的には使いませんでした。
だからこの記事は、「エージェントを使い倒して成功した人」の武勇伝ではありません。
むしろ、少し距離を置いて見てきたからこそ、フラットにその構造を語れると思っています。
そして僕自身が”営業される側”ではなく”営業する側”を長くやってきたからこそ、見えるものがあります。
エージェントの正体|あなたを企業に”売る”営業マン
転職エージェントのビジネスは、とてもシンプルです。
求職者を企業に紹介し、その人が入社して初めて、企業から成功報酬を受け取ります。
つまり、人を紹介して入社させることが、彼らの「売上」になるんです。
ここが大事なところです。
エージェントからすると、応募してきたあなたは”お客様”であると同時に、企業に売り込む”商品”でもあります。
冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、これは悪いことではありません。
むしろ、この構造を理解すると、彼らがなぜ親身に動いてくれるのかが腑に落ちます。
図解:エージェントが儲かる仕組み
だからこそ「本気で動いてくれる」|インセンティブを理解する
この仕組みを知ると、エージェントの行動が読めてきます。
彼らは、あなたを入社させなければ1円にもなりません。
だからこそ、あなたの希望を丁寧にヒアリングし、求人を探し、書類を添削し、面接対策までしてくれる。
それは善意だけでなく、自分の成果につながるからです。
僕の知り合いにも人材紹介の会社を経営している人がいますが、そこの意識はとても高いです。
求職者一人ひとりに真剣に向き合う。
なぜなら、その真剣さがそのまま実績になるからです。
この”インセンティブが噛み合っている”という事実こそ、私たちが安心してエージェントを頼れる理由なんです。
元営業が教える|担当を”動かす”5つのコツ
エージェントが営業マンであり、あなたを企業に売り込む立場だと分かれば、どう振る舞えば本気で動いてもらえるかが見えてきます。
営業をする側の視点から、担当を味方につける5つのコツを紹介します。
① “売りやすい商品”になる
営業は、売りやすい商品ほど力を入れて売ります。
あなたが「経歴が整理されていて、希望が明確で、紹介しやすい人」であれば、担当は自信を持って企業に推薦できます。
逆に、希望が曖昧だと売り込みにくく、後回しにされがちです。
自分の経歴・強み・譲れない条件を先に整理して伝える。
それだけで、提案の質は上がります。
② 本気度と時期を伝える
営業は、”買ってくれる可能性が高いお客様”を優先します。
エージェントも同じで、本気で転職する気があり、時期も明確な人を優先的にサポートします。
「いい求人があれば」という曖昧な姿勢より、「◯ヶ月以内に、こういう条件で動きたい」と伝えるほうが、担当は本気で動いてくれます。
③ レスポンスを早くする
営業側からすると、連絡が早い相手ほど話を進めやすく、優先したくなります。
求人紹介や日程調整への返信が早い人は、それだけで”動かしやすい人”として扱われ、いい求人が優先的に回ってきやすくなります。
ちょっとしたことですが、効果は大きいです。
④ 複数のエージェントを使い分ける
1社だけに頼るのは、営業される側としては不利です。
複数のエージェントに登録すれば、求人を比較でき、担当の質も見比べられます。
「他社ではこういう求人も紹介されました」と伝えれば、いい意味での競争が働き、提案の質が上がることもあります。
大手で母数を確保し、特化型で専門性を深掘りする。
この組み合わせが基本です。
⑤ 合わない担当は、遠慮なく変えてもらう
担当も人間なので、当たり外れは必ずあります。
話が噛み合わない、こちらの希望を無視して求人を押し込んでくる、レスが遅い。
そう感じたら、遠慮なく担当変更を申し出て大丈夫です。
あなたはお客様でもあるのだから、合わない営業マンに付き合い続ける必要はありません。
ここを我慢してしまう人が意外と多いので、覚えておいてください。
大手と特化型、どう使い分ける?
エージェントは大きく2タイプに分けられます。
1つは、求人数が圧倒的に多く、幅広い業界・職種をカバーする総合型の大手。
もう1つは、特定の業界や年収帯に強い特化型です。
おすすめは、まず大手に登録して求人の母数と全体像をつかむことです。
求人数が多いほど、比較の基準ができ、自分の市場価値も見えてきます。
その上で、狙う分野が決まってきたら、特化型を併用して深掘りする。
この順番が、遠回りせず質の高い求人にたどり着くコツです。
総合型の代表格が、求人数が業界最大級のリクルートエージェントです。
まずは母数を確保する意味でも、最初の一社として登録しておくと、比較の土台ができます。
無料で使えるので、情報収集のつもりで求人を眺めてみるところから始めてみてください。
それでも「直接応募」も選択肢に入れていい
ここまでエージェントの使い方を書いてきましたが、最後に正直な話をします。
僕自身がそうだったように、転職はエージェントを使わなくてもできます。
求人サイトからの直接応募でも、しっかり準備すれば内定は取れます。
ただ、エージェントには直接応募にはない強みがあります。
非公開求人を紹介してもらえたり、書類添削や面接対策をしてもらえたり、企業との年収交渉を代わりにやってくれたり。
とくに忙しい人や、初めての転職で不安な人にとっては、心強い味方になります。
大事なのは、「使い倒すけれど、鵜呑みにはしない」というスタンスです。
担当の意見はあくまで参考にしつつ、最後は自分で判断する。
この主導権さえ握っておけば、エージェントはとても有効な道具になります。
自分の市場価値がまだ分からないという人は、複数のエージェントやスカウトを併用して、外からの評価を集めてみてください。
それが、判断の軸になります。
気をつけたい|”受け身の使い方”はいちばん損
エージェントを味方につける話をしてきましたが、逆に「もったいない使い方」もあります。
営業をされる側として、次のような状態になっていないか、チェックしてみてください。
- 全部おまかせにする:希望も伝えず「いい求人ないですか」だけだと、売り込みにくく後回しにされます
- 1社だけに絞る:比較ができず、その担当の当たり外れに結果が左右されます
- 急かされて即決する:エージェントも人間なので、成果を急ぎたい心理が働くことがあります。最後は自分のペースで判断を
- 年収や条件の希望を言わない:遠慮して伝えないと、あなたの価値より低い求人ばかり紹介されがちです
これらはどれも、「受け身になっている」ことが原因です。
エージェントは営業マンなので、こちらが主体的に動けば、それに応えて質の高い提案を返してくれます。
逆に丸投げすると、扱いやすいけれど”売りにくい”客として、優先度が下がってしまう。
使う側が主導権を握る。
これが、遠回りしないための一番のコツです。
とくに年収については、遠慮しないことが大切です。
あなたの希望額をはっきり伝えておけば、担当はその水準の求人を探し、企業との交渉も代わりにやってくれます。
自分の市場価値を知らないまま任せるより、まず”外の基準”で自分の価値を把握してから臨むと、交渉もぶれません。
まとめ|仕組みを知れば、エージェントは強い味方になる
転職エージェントは、あなたの味方である前に営業マンです。
でも、それは悪いことではありません。
彼らは、あなたを入社させることで成果になる。
だからこそ、本気で動いてくれる。
この仕組みを理解して、”売りやすい商品”として振る舞えば、担当はあなたの強力な味方になります。
僕は直接応募派でしたが、今の時代、エージェントを賢く使えるかどうかは、大きな差になります。
使い倒す、でも鵜呑みにしない。
その姿勢で、あなたに合った次の一歩を見つけてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 転職エージェントは本当に無料で使えますか?
はい、求職者は無料で使えます。
エージェントは、あなたを企業に紹介して入社が決まったときに、企業側から成功報酬を受け取る仕組みだからです。
あなたがお金を払うことはありません。
ただし「無料だから」と受け身になるより、仕組みを理解して主体的に使うほうが、いい求人に出会えます。
Q. 複数の転職エージェントに登録してもいいですか?
はい、むしろおすすめです。
複数に登録すれば求人を比較でき、担当の質も見比べられます。
大手で求人の母数を確保し、特化型で専門分野を深掘りするなど、使い分けると効果的です。
ただし、応募先が重複しないよう、どのエージェント経由でどこに応募したかは自分で管理しておきましょう。
Q. 担当者と合わないときはどうすればいいですか?
遠慮なく担当変更を申し出て大丈夫です。
担当にも当たり外れがあり、希望を無視されたり、レスが遅かったりする場合は、変更を依頼するのが賢明です。
あなたはお客様でもあるので、合わない担当に付き合い続ける必要はありません。
それでも改善しなければ、別のエージェントに切り替える選択肢もあります。
26歳までプロ野球選手として活動し、引退後に初めて会社員を経験。大手・ベンチャー・アパレル卸営業など3回の転職を経て、副業収入が給与を超えた35歳で独立し、現在は法人を経営。働くことの悩みを自ら経験してきた立場から「個の時代のはたらき方」を運営しています。

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