体操やフィギュアスケートの競技では、
新しい技が生まれると、次の年には
その技を演じる選手が数名現れる事があります。
これは『○○選手にできる事ならば、
自分にもできるはず』と信じて
挑戦する人が増えるからです。
野球で言えば、
僕たちが中学生の時『約20年前』の
高校野球(甲子園)では、
140キロを投げる投手は『プロ注』
くらいのノリでした。
140キロが大きな壁。
140キロ投げる投手と
いうのはほぼいなかった。
150キロ越えなんて考える事が
できないくらいのレベル。
でも今はいかがでしょう?
1シーズン1人は150キロを
投げる高校生がいて、
稀に160キロ投げる投手も出てきた。

もちろんトレーニングの変化や
人間のレベルが上がっているかも
しれませんが言える事は
目標が140キロ→150キロに
変わったと言う事です。
昔=140キロを目指す
現在=150キロを目指す。
何故なら投げる選手が出てきたから
自分もできると思い込む投手が増えた。
メンタル的に言えば絶対に無理な
域ではなくなったと言う事です。
限界は自分で決めたもの。その先に目を向ける
これまで不可能だと思えた事でも、
誰かができるようになる事で、
現実にできる人が増えて行くのです。
限界を決めているのは自分自身。
誰かの言葉で暗示がかけられ、
自分の思い込みで制限を作って
しまっているのです。
自分で自分の限界を決めているのですから、
自分の力で限界を越える事もできるのです。

余談ですが皆さんが知っている蜂。
あの蜂は体の構造上空を飛ぶ事が
不可能だと言うことを知っていましたか?
では、何故飛んでいるのか?笑
それは蜂自身が生まれた時から
自分は飛べるものだと思い込んで
何も疑わず飛ぶ事に挑戦するからです。
蜂は実際は飛べないのに逆に本当は
飛べない事を知らない。

もちろん我々は羽がないので
飛ぶ事はできませんが、
人間の行動できる範囲で限界を
作ると言う事は成長をストップ
させてしまうに繋がってしまうと言う事です。
野球で言えば、
『投げる事』これに関しては自身で
限界を作ってはいけないのです。
ニューロロジカルレベルとは
神経言語プログラミングという
心理学の分野の世界的権威である
ロバート・ディルツ氏が開発した
『ニューロジカルレベル』という
知覚のフィルター階層
(自己認識、信念、能力、行動、環境)
があります。
知覚フィルターの層は、
上位にあるものは下位にあるものに
影響を与えているという特徴があります。

- 【ミッション】あなたのミッションは何ですか?
- 【自己認識】夢が実現した時、あなたはどんな自分を認識していますか?
- 【信念】夢が実現した時、あなたはどんな信念を持っていますか?
- 【能力】夢が実現した時、あなたはどんな能力を持っていますか?
- 【行動】夢が実現した時、あなたはどんな行動をしていますか?
- 【環境】夢が実現した時、あなたはどんな環境にいますか?
上位にあるものは、
【自己認識】
(自分をどのように認識しているか)と
【信念】
(信じていること)です。
下位にあるものは、
能力、行動、環境です。
自己認識と信念が変わると、
能力や行動や環境の感じ方が変わるのです。
『ニューロジカルレベル』をする事で
自分の制限を超えて目標を達成した自分に
なる為の準備を整えて行く事ができます。
限界を越える手法とは?
選手たちは自分にどのような
レッテルを貼っているでしょうか?
『本番に弱い』『弱気』『ひかえめ』など、
自分について信じている事は上記の
『ニューロジカルレベル』でお伝え
したように、自分の行動や結果にも
大きな影響を与えています。

このことを活用して、
もし自分に貼ったレッテルを
貼り替える事ができれば、
望ましい自分へと変化する事も
可能なのです。

フットサルの指導者でもある
ミゲル・ロドリコ監督が、
NHKの番組『奇跡のレッスン』で
子供達を指導していた時のエピソードです。

弱気なプレーが目立つ選手に、
ミゲル監督は『君は日本のネイマールだよ』
と伝えました。
するとネイマール選手になりきり
ネイマール選手のようなプレーができると
思い込んだその選手は、見る見るうちに
プレーが変化して、見違えるような堂々とした
プレーができるようになっていったのです。
これこそが、ラベルを貼り替えて、
奇跡の変化を生み出す手法です。
変化させたい内容に合わせて、
どのようにラベルを貼り替えれば
効果的なのかを考えていくのです。
もちろん本人が自分で新しいラベルを
見つけていく方法でもいいですし、
ミゲル監督のようにさりげなく新しい
ラベルを伝える事もできます。
自分の可能性を気づいていない選手に
対しては、指導者が積極的にラベルを
貼り替えるような言葉をかけると選手の
行動や考え方が代わり、その先の
プレースタイル、レベルが変わってきますよ!
まとめ
今回は限界を越える、
限界を決めてしまっているのは
自分だという事。
そして自分のラベルを
貼り替えるということをお伝えしてきました。
以前、高校野球の名監督の
故木内幸男さんがテレビ番組で
おっしゃっていたことです。

『子供達は甲子園に行くだけで、
姿勢も服装も大きく変わる』と
お話されていました。
『自分は甲子園球児だ』と思うだけで、
姿勢はピシッとして制服も正され、
甲子園球児にふさわしい模範となる
行動をするようになるとうのです。
これも普通の高校球児から
『甲子園出場選手』というラベルの
変化によって変化した事かもしれません。
プレーは考え方、意識で変わります。
限界を決めず、上を目指して行きましょう。
そして指導者としてはその目指すサポートを
しっかりしてあげるのが指導者の大切な仕事。
いまいち目指せない子には
目指せる考え方を伝えてあげる事も
大切な仕事ですね!
では、今回はこの辺で!
ご質問などございましたら
ご遠慮なく下記からご連絡くださいね!
chrisベースボールアカデミーを開校しました。
レベルアップしたい投手はチェック!

登録方法は下記をご覧くださいね!